日中の数字好きについての比較

日中の数字好きについての比較

要旨：数字は言語の記号だけでなく、更に1種の文化の記号である。数字がおいた文化環境から影響を受けているため、それは豊富な文化意味を与えられ、側面から人の思考方式と社会心理を反映している。日中両国は一衣帯水の隣国だが、数字に対しての趣味はとても大きな相違がある。このような好き嫌いは伝統文化と言語心理と密接に関連しているのである。本稿では、日中の数字に対して、分析を行って日中の数字の使う違いと特徴を検討してみよう。そして、日中の数字の言語の文化特質、およびその中の含んだ独特な民族文化の心理を掲示する。いっそう両国のカルチャーギャップを探し出してみたい。
キーワード：数字好き　語呂合わせ　諺文化　風俗　民族心理

第一章　日中両国のそれぞれ好きな数字
日本では、もっとも典型的な発音が「死」である。死についての語は、病人の前ではタブーである。従って、日本人は「4」という数字が大嫌いである。あれは日本語の中で「4」と「死」と似た音だからである。この点では日中両国は同じである。中国人は偶数が好きだが、偶数の「4」だけにあまり好きではない。その原因は意外にも日本と完全に同じで、日本のこの好き嫌いが中国から伝わるのでしょう。そのほかに、日本人は「6」という数字が嫌いで、あれは日本語の中で「6」と「碌」との発音が同じなためである。日本人の目で「6」を「一生碌々」と理解する。しかし、「6」は中国人の大好きなの数字の一つで、それが「万事順調」を象徴するためである。日本人は中国と同じように奇数の中で好きでない奇数がある・それは「9」の数字である。「苦しみ」に似た音なのである。それなのに、偶数好きの中国人は「9」が好きで、それが「円満」の意味を寓するからである。中国人と反して、日本人は祭祀の時、ほぼ物を双数で供える。中国人と日本人の数字を研究するのは、ほんとうに面白いことである。一般的には、日本人は単数が好きで、中国人は偶数が好きだという習慣は、争わない事実である。
また、「し」と同じあるいは似た発音の字は普通避けられている。例えば、42の数字は「死に」に結びつくというので病室番号にはない。病院のベッド番号は4、24(二重死)、9、14（重死）、19（重苦）はいっさい存在しない。日本の病院には「4」「42」「44」という番号の部屋がない。これは「死」「死に」「死死」と同音からである。それに、番号「24」もないで、「二重死」の発音と同じだから設置されていないことに考えられる。そして、「く」も人々が嫌いな発音である。それで、「9」「19」の部屋番号は「苦」「重苦」との発音が同じで病院に存在しない。電話番号は8342、4279を避ける。それぞれ「破産死に」、「死に泣く」の音に通じるからである。
でも、その例外もある。1424という数字は薬局で人気がある。「医師不要」の発音に似ているからである。8400の数字はタクシー会社で嫌われない。「走れー」の意味のようである。8814の数字は「早いよ」の意味をお客様に連想させるから、ファーストフード店で流行っている。

第二章　日中の数字好きの差異を起こす原因
2.1語呂合わせの原則
語呂合わせは、文字を他の文字に換え縁起担ぎを行うものや、数字列の各々の数字や記号に連想される・読める音を当てはめ、意味が読み取れる単語や文章に置き換えることを指す。電話番号や暗証番号、数学など元の数字列が意味する事象を暗記する場合に使われる。数字好きはこの語呂合わせの原則に従っているのである。
例えば、日本の数字の4は死に通じることから、訓読みの「よつ」から新しい読みが作り出された。アパート・マンション・ホテル・病室の番号および病院の待ち番号などでは使用されないことがある。特に病室の番号および病院の待ち番号では絶対と言って良いほど使用されない。しかし現在、アパート・マンション・ホテルではあまり気にされず使用されることが多い。
また、数字の2は「逃げる」という意味を人に連想させる。2月は日数が少ないため、仕事量も少なく仕事が逃げるという意味にも使われる。同様に仕事量の少ない8月（旧盆休みが入る）と合わせて、「ニッパチ」と呼ばれることがある。
キリスト教圏では語呂合わせではないものの、13や666などの数字が縁起が悪いとして嫌われているため、ホテルなどでは13階、13号室を飛ばすことがある。
日本の自動車のナンバープレートでは「死に」に通じるとされ、希望がなければ交付されない。49は「死ぬまで苦しむ」で、49の読みが「しじゅうく」（始終苦）に通じるためである。 日本の自動車のナンバープレートでは「轢く」（しく、正式な読みでは「ひく」）に通じるとされ、希望がなければ交付されない。 1564は「人殺し」と、893は「ヤクザ」、427は「死にな」と、18782は「嫌な奴」と、37564は 「皆殺し」と語呂合わせをするものである。トリビアの泉で18782(嫌な奴)+18782(嫌な奴)＝37564(皆殺し)となる事が紹介された事がある。 4649と言ったら、「よろしく」と思いつくことができるだろう 。
中国語の中では、その中の語呂合わせに合う数字も数多くある。例えば、中国人の最も好きな数字は8である。方言の中で、「8」の発音は「発」と似ているようである。中国の市場経済の下で、ほとんどの人はすべてこの敬虔な願望を持っている。自分の電話番号に或いは自動車の許可証に多くの「8」を有するために、企業家はいとわないでお金を使う。その他に、数字の1314は「一生一世」だと意味する。数字の「520」は「我爱你」だと意味し、596は「我走了」だと見なす。
おもしろいことに、北京が2008年の夏季のオリンピックの主催権を取った後で、中国のオリンピック組織委員会は2008年のオリンピックの開幕式のために4つの「8」を含む日を決めた。開幕式は2008年8月8日晩8時に開催することになっている。
中国人は3と7が好きではない。3はばらばらな意味だからである。7は悲惨な意味を人に連想されるからである。現実では、いつもそれらによくない意味を与える。例えば、「小三」、「瘪三」、「朝三暮四」、「挑三拣四」、「不三不四」、「丢三落四」、「三心二意」、「三教九流」、「三长两短」などの言葉はすべて良いものではない。広東語の中で 「7」が「出る」とは同音なので、金銭の流れ出すという意味合いで、縁起が良くないで嫌われる。

2.2伝統文化との関係
死亡と関係がある一部の数字は忌み言葉のテーマでもある。日本古代はギロチンが最高の13級目の石段で設置して、13級の石段に歩いついたら斬首されることを意味した。それに明治開国後、キリスト教が日本に入ってから、「13」の数字はもともと敏感な日本人にとっては2重の恐れになった。
日中の数字連想は、宗教信仰や歴史文化などの間にカルチャーギャップが存在する。しかし、このような相違は決して言語交際に克服できないギャップではない。これらのカルチャーギャップの形成の原因を正確にとらえて、 私達が全面的に日中のカルチャーギャップをわかるために、国際文化交流を順調に行うために、 重要な現実的な意義を持っている。

第三章　日中両国の数字好きの文化上の体現
言語学の分野の中で、数字を「数詞」と言う。数詞は独立した品詞で、純粋な数量を表している。そのため、科学的な数字の世界の中で、その秩序はきびしくて職能は明らかである。しかし、数字は言語の構成部分としては、人間が長期にわたり数字を使う過程の中で、豊かな文化要素を包んでいる。数は1種の文化の形態として、簡単な数値の記号あるいは数学の概念だけでない。人類の文明的な発展の過程の中で、それが異なっている世界観、哲学観、宗教観、価値観と審美観を反映している。かなり際立って民族文化の特徴を体現している。「数」は古人の世界観の中でとても重要な地位を占めた。具体的に、中国の偶数文化と日本の奇数文化に表れている。

3.1文学の中での数字

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