現代の日本語における外来語のありかた
要旨
日本の国民は日本語の外来語が氾濫を使うことを承認している。それでは外来語は利益が弊害より大きいかそれとも利益より弊害が多いか?本文は調査の事実と信頼できるデータによって、日本語の外来語の使う現状を研究して、外来語の大量に生む歴史の原因と背景を分析して、外来語の広範に運用された過程および社会の受け入れる政治、社会と経済などの方面の原因にそれを詳しく述べてみる。本稿は外来語の発展の成り行きを指摘する。外来語は一方では日本の科学技術、国民の経済発展に対する作用を肯定し、もう一方ではその濫用で国民の生活や日本語自身の発展に働いたマイナスの作用を討論する。外来語の形成と未来での問題に対して、対策を探求してみよう。
一、外来語の定義と由来
1.1外来語とは
外来語とは、日本語における借用語のうち、漢語とそれ以前の借用語を除いたものである。おもに西洋諸言語からの借用であり、洋語とも呼ばれる。また、カタカナで表記することが多いことからカタカナ語とも呼ばれる。
外来語は借用語の一種である。それは外国語に違いないが、その民族の言語に溶け込み、それを構成する一部となっている。日本語の外来語は2種に大別できる。ひとつは漢語を含む東方系のものであり、もうひとつは西方系のものである。いうまでもなく、歴史的にいって日本に対する漢語の影響は絶大なものであった。近代に至ってやや薄れたとはいえ過去にはそれぞれの時代に、日本は大量の漢語語彙を借用しただけでなく、漢字そのものを借用して言葉を記す道具としていたのである。
ある統計によると、「例解国語辞典」のうち、漢語語彙は53.6%も占める。ただし、日本では習慣としてもはや漢語を外来語とみなさない。そこで以下からが通常の習慣に従って漢語は含まず。西方系に外来語を主として述べることにする。以下は日本語の中の様々な外来語を見てみよう。
たとえば、あ行の中のアカデミー は英語の academy からで、専門的な、学問・研究をする場所、研究所の意味で、語源はギリシャ時代のプラトンの設立したアカデミア Akademia に由来する。アリバイは英語の alibi からで、不在証明や事件などで犯行現場に居なかったと証明することを表す外来語である。多くの場合他の場所に居たことを証明する、証拠・証人などによって不在証明とする。語源はラテン語(“他の場所に”)である。アルバイトはドイツ語の Arbeit からで、労働、働くと言う意味である。日本では副業、一時雇用など短期労働契約のことを意味する。同じような意味の英語は、part time work でそこから パートが使われる。同じような意味のフリーターということばは英語 free(自由な、の意味で)と上述のドイツ語に由来する Arbeiter を組み合わせた造語和製英語である。アルバイトに関する意味→ 身近な場所で自分が働く事で、「その代わり給料と言うのは少ない」給料(働いた分頑張ったと認められお金をもらえること)。もう一つの例はか行の中のカステラはポルトガル語の Castela からで、名前の由来は、スペインのカスティーリャ王国(Castilla、語源は“城”)のポルトガル語であるカステーラ(Castela)からといわれている。小麦粉、卵、砂糖を混ぜて焼いた菓子である。室町時代にポルトガルから長崎の出島へと伝えられ、長崎名物となっている。古風に「カステイラ」と表記されることもある。カテーテルはオランダ語のkatheterからで、医療器具の一つで、体内に挿入して体液の排出や薬液の注入に使われる管状の器具である。ガムはチューインガムのガムの音だけが外来語になった。 お菓子の一種類である。英語gumからで、gumは同時にゴム・グミを意味する。「グミ」はgumと同じドイツ語Gummiからである。カメラマンは英語の camera man からで、日本語では(職業)写真家で、英語では photographer 、映画やテレビ撮影のカメラマンは “cameraman” あるいは “camera operator”である。ガラスは英語の glass からで、漢字は硝子(がらす)と表記する。古い言葉ではギヤマン、玻璃(はり)とも言われた。古いガラスは透明ではないことが多い。glass由来の外来語「グラス」とは区別される。「ギヤマン」という言葉は「ダイアモンド」に近い。カルテはドイツ語のKarteからで、英語のカード(card)に相当する言葉で、シート状の紙(束)をさすものだが、日本における外来語としては、専ら医者が作成する、患者に関する記録を記したもの、診療簿、のみをさして使われる。同根だが、別の形で定着したのがカルタ(オランダ語)。
さ行の中のサインは英語の sign からで、日本語では署名する、から転じて意思表示をするといったような意味に使われる。信号、合図、野球の(作戦などを伝える)サイン。「伝票などに(名前を)サインする」などと使う。有名人や人気者の署名もサインをもらうなどと使う。この場合、英語ではautograph. 身振りなど(ジェスチャーも)サインを送るなどと使うこともある。 カーレースなど、指示を書いたものを、サインボードなど使う。一般的ではないが看板や広告物など、サインということもある。英語の sine からで、数学など、正弦波をサインカーブなど使う。サマーは英語の summer からで、夏の……、という使い方が多い。サマースーツ(夏の背広)、サマースクール(夏季学習)などと使う。
サチるは英語の saturation(飽和)からで、電子回路技術者同士の会話で使われる。フォーマルな文書には使われない。ジャズは英語の Jazz からで、即興演奏の意味で使われるが、日本の古来の即興演奏には使われない。シャボンはポルトガル語の sabão からで、石鹸、シャボン玉は洗剤・石鹸以外の材料を使うこともあった。「シャボン」という言葉は「せっけん」と言う言葉により全く使われなくなった。今では「シャボン玉」「シャボン液(ただし現在では「石けん液」に押されている)」という言い方しか残っていない。 語源はイタリアの都市サボナともいう。ジャンルはフランス語の genre からで、分野、形式、様式で、芸術や、創作、評価、批評などで使うことが多い。ノンジャンル(すべての分野)で、などと使う。こういう外来語は日本語の中に大量に存在する。その多くは西洋から伝われている。日本人の生活に大いに影響を与えている。
では、日本語の中に外来語はどのくらいあるのだろうか。もちろん正確な統計は不可能だが、「三省堂国語辞典」(第2版)の収録項目が六万二千、そのうち害洗い語が六千項目あるということであらましはつく。「外来語辞典」と銘打ったものになればその数はさらに多く、同じく三省堂の「袖珍外来語辞典」が二万項目、「角川外来語辞典」は二万五千項目に上っている。
ただし、日本人が常用する外来語となればこれほど多くはない。日本の国立国語研究所が調査したところによると、雑誌の常用外来語は三千、新聞はやや多くて四千五百であったという。おそらく新聞は毎日大量のニュースを報道するため、外来語の使用が多くなるのであろう。また、日本のテレビ、新聞、ラジオをよく理解するために必要な外来語は五千前後、最低でも二千だというから容易ではない。これは、日本語学習者の悩みの一つでもある。
1.2外来語の輸入と表記
室町期以前に中国語やサンスクリット語などは中国を経由して日本に入ってきた。漢字を用いた語は漢語と呼んで外来語と区別し、外来語に含めない。洋語のほか、アジアなど欧米以外の外国の言語から入った語も外来語とされる。
中国語から取り入れた語であっても、現代中国語音や現代広東語などの方言音による語、例えばメンツやワンタンなどは外来語に入れる。また、借用の時期が古い、「馬(うま)」や「梅(うめ)」などは漢語にも外来語にも入れず大和言葉として扱う。古い朝鮮語との類似が指摘される「カササギ」、「寺(てら)」などの語は借用語であったとしても外来語には含めない。
アイヌ語やニブヒ語(ギリヤーク語)のように日本本国内またはかつて本国だった地域に土着する少数民族の言語由来の単語は普通、外来語に含めない(「ラッコ」「トナカイ」「クズリ」などがある)。
英語などの音訳に漢字を当てたものは一般に外来語と見なされない。画廊 (gallery)、簿記(bookkeeping, booking からという説も)などがある。また、日本語に入った年代の古い語や日本人の生活や文化に深く浸透したものを指す語の一部(「タバコ」「イクラ」など)も外来語と認識されないことが多い。
古くは16世紀にポルトガル語から入ってきたタバコ、パン、江戸時代にオランダ語から入ってきたガラスなどがある。しかし、本格的に西洋語が日本に入ってきたのは明治維新以降である。各分野それぞれにおいてドイツ、イギリス、アメリカの3国を中心に、次いでフランスからの技術輸入が多かったため、例えば、鉄道用語はイギリス英語、医学用語はドイツ語、芸術用語はフランス語起源のものが多く使われている。
外国語に借用された日本語の単語を「外来語」の逆として「外行語」と呼ぶ場合がある。
外来語が日本人の姓になっている例もある。山口県を中心に見られる煙草谷(たばこだに)姓はその一つといえる。
戦後の日本語では、和語(大和言葉)や漢語が同義の洋語に置き換えられるか、同義の洋語が和語や漢語より優勢になる場合もある。「ちち(乳、飲用の)→ミルク(milk)」、「はいいろ(灰色)・ねずみいろ(鼠色)→グレー(gray/grey)」、「葡萄酒→ワイン」、「収集(蒐集)→コレクション(collection)」などの例がある。一方で、現在でも、「バスタブ」に対する「ゆぶね(湯船)」、「浴槽」のように和語または漢語が同義の外来語よりどちらかといえば優勢な例もある。
外来語でも戦後の日本語では、英語からの語彙がより古くから借用されたポルトガル語・オランダ語等からの同義の語彙より優勢になったか、優勢になりつつある場合もあり、「ズック (蘭: doek) →カンバス・キャンバス (canvas)」、「ビロード (葡: veludo) →ベルベット (velvet)」などの例が挙げられる。
外来語の表記というと、日本語の場合、一般に外来語はカタカナで表記して区別されるが、「瓦斯」(gas)、「米」(meter)などのように漢字を当てる場合や、「頁」(page)のように訓読みになっている場合もある。ほかに、外来語との認識の薄い語がひらがなで表記される場合もある(「タバコ」を「たばこ」など)。また、2文字以上の漢字で表記されて熟字訓で読まれることのある語もある。
外来語の浸透にともなって、和製英語を含む和製外来語など、外来語からの造語ももちいられるようになった。また、「テレビジョン」を「テレビ」、「コンビニエンスストア」を「コンビニ」というなど独自の略語も用いられている。中には「コスチュームプレイ」から派生した「コスプレ」のように諸外国に逆輸入される単語も存在する。
二、現代の日本語における外来語のありかた
2.1現代の日本語における外来語のありかた
日本の国立国語研究所は前世紀60年代に、日本語を構成したの成分の中に日本語、中国語、外来語、混合言葉がそれぞれ占めた割合に対して調査を行った。大衆性の90種類の雑誌から以下の統計データを獲得した:日本語は36.17%、中国語は47.15%、外来語は9.18%、混合言葉は6.10%などである。一般的に言えば、中国語は日本語の外来語だと見なさないでいる。これは近代日本語が中国語の文化の文字の発音の影響のもとで形成して発展するからである。しかし、9.18パーセントの外来語と6パーセントの混合言葉は日本語の中の外来語だと見なすべきである。両者はプラスして、それらが日本語の中で占めた割合は16パーセントに近く。客観的に言うと、 20世紀中葉の日本語の言語の構成は、外来語が割合を占めたのはまだあまり大きくなかった。
前世紀の70、80年代、日本の国立国語研究所はまたそれぞれ1年間発行続けたの『朝日新聞』、『毎日新聞』、『読売新聞』の三大新聞の日刊新聞、夕刊を調査の対象として、日本語の構成に日本語、中国語、外来語、混合言葉が占めた割合について、再び調査研究を行った。新しく獲得する統計データは日本語は38.18%、中国語は44.13%、外来語は12%、混合言葉は4.18%である。上の調査データと比較して、中国語の割合は明らかに下がって、外来語の割合は著しく上昇し、混合言葉の割合はある程度下がる。しかし外来語のデータと混合言葉のデータの2項はプラスして17パーセント近く、それらが占めた割合はある程度増加する。言い換えると、外来語の使い程度は高まっている。
今日、日本語を学んだ日本の国民と各国の学者は外来語の数量が飛ぶように増加するのをしみじみ経験している。使うだけではなく、その上外来語がところどころまでつかわれることと感じる。私達はとにかく日本東京のある喫茶店ので若い店員が元旦の日に我が国の旅行者との会話を見てみる。
店員:“ハッピー ニュー イヤ ト ヨー!”
お客:“新年おめでとうございます。”
店員:“コーヒーですか、テイですか。”
お客:“さあ、コーヒーにしましょう。”
店員:“ホットですか。”
お客:“さあ、熱いのをちょうだい。”
店員:“ライスと食パンはどちらになさいますか。”
お客:“ライスは良いです。”
2人の簡単で短い話は、店員は5回も6つの英語からの外来語を使った。それらは日本語の“新年おめでとうございます! ”、“コーヒー”、“お茶”、“熱いですの”、“ご飯”などの固有の語彙を取って代わった。言うまでもなく、日本の近代の若者は外来語を使うことが好きである。若者は会話の中では外来語をよく使うが、そんなに文字や資料などの方面ではまたどんな状況ですか?以下の会話を見てみよう。
コピーされた画像は、「マイピクチャ」に保存されています。「スタート」メニューから「マイピクチャ」をクリックして開き、手順7で入力した名前のフォルダをダブルクリックして開けば、写真を楽しめます。
これはパソコンで使った文字である。ごく短い2、3行の文字は外来語のフレーズは7か所共有して、外来語の構成は意外にもあちこちセンテンスの50パーセントを占める。疑いもなく、外来語はすでに日本の全体の社会と各領域にしみ込んで、日本文化、生活の風俗習慣の中に溶けて入る。しかし、今は外来語は日本語の中で結局どれだけの割合を占有するか、私達は最新の調査するデータを見る。
2002年12月10日発行する『読売新聞』の朝刊の第13版の紙面の外来語の数量は統計を経て、含めて外来語の語彙の695個がある。これは一番多くない。外来語は漢字のかな文字とつり合いがとれていないこの独特な書き方によって、新聞や雑誌などの中に目立つ文字の光景になった。日本は外来語の専門辞典を出版するだけではなく、その上伝統の大辞典の中で収録する外来語の語彙は日に日に増える。たとえば日本の集英社が出版した『日本語外国語辞典』は全部で38500条の言葉の例を収集した。その中で常用する外来語が34000条余り、人名、地名などが2千数条、省略語が全部で2500 余条である。現在の状況と外来語の使い程度から見れば、何数年かからないで、日本語の中に外来語がつけた割合は、完全に50%の程度を達成するかもしれない。
2.2外来语盛行的原因
一体どんな原因が日本語の外来語を迅速に繁栄してそれに頻繁に使わせるか? まず筆者は歴史の要素だと思っている。しかしこの歴史は別に日本の戦前の歴史を指さない。周知のように、日本は第2次世界大戦が敗戦した後で、米国に占領されて、米国の軍隊の駐屯軍を受け入れる。米国は日本が経済を回復して、創立して西方のいわゆる自由な民主制度を健全に指導する役を担当した。米国が推進する西洋文化、イデオロギーは日本の社会の発展と日本の国民の文化観念や意識などに影響している。それに数百万人の米国の軍人が日本に駐留して、言語の交流はもっと切実になる。統治者と被統治者の交流、もちろん翻訳を通じて行うことができる。しかし広大な日本の国民と占領軍人員の交流は、明らかにわずかな英語と各種の言語で米国の統治者と占領軍人員で疎通を行ったのである。
戦後の日本、できるだけ早く経済の壊れ果てる局面を抜け出すため、正真正銘米国の統治の意図を実行するため、エネルギーとアメリカ人と交流するために、多くの日本人は外国語を習い始め、そして英語を作り始めた。この歴史があるこそ、戦後の1世代が英語を学習し、外国語を使う気風は形成された。このようにして外来語の存在の基礎を形成した。米国の統治と軍隊の占領は、日本人が外来語を吸収し、使用する外部の有利な条件だと言ってもいい。
また、外来語は広く使って普及するのは、人々の心理の教養の程度と非常に密接な関係を持っている。前の例とデータを見てきて、日本の女性、若者は外来語を使う主体である。調査のデータによると、女性雑誌が外来語を選択して使用するパーセンテージは最高で、総括的な語彙の9.9%に達するそうである。外来語のパーセンテージの最低は文芸評論の刊行物で、5%だけある。文芸評論より、女性の刊行物が使った外来語の数量は1倍ほど多い。
外来語の数量が女性の刊行物の次ぐのは娯楽の刊行物で、割合も3%まで達成した。ここから、我々は外来語が大衆の生活と緊密な関係があるということが見られる。内容が分かりやすいし、娯楽の領域で外来語を使う数量がとても大きい。若者は外来語を話すのは、言語の交流が必要とする以外、ファッションを求める心理がある。
日本の現代言語学者の金田一春彦先生は“日本人が心の底の中から英米の文化が日本より優越していると思っています。この心理から、いつも中国の中国語が日本語より良いと感じて、西洋からの外来語はもっと良いです”。という話である。NHKは日本で「言語の環境についての調査」のテストを作ったことがあった。アンケートの中に「あなたが外来語を使うことに対して何の感想があります」のテーマがあって、訪問者の多数は「感じが新鮮だ、時代の息があります」と答えた。日本の言語学者は、日本人が日常生活の中で2000の外来語の語彙を掌握しなければならないと思っている。言うまでもなくて、外来語がとても繁栄した今日、我々は外来語を分からないで、交際できない。
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