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恐怖を感じさせるの表現特性について

恐怖を感じさせるの表現特性について 序章 課題設定の理由 大昔から現代に至るまで、「恐怖」は人間が関心を寄せる感情のひとつであるに違いない。大昔の怪談話などが現在も残っているという…

恐怖を感じさせるの表現特性について

序章
課題設定の理由
大昔から現代に至るまで、「恐怖」は人間が関心を寄せる感情のひとつであるに違いない。大昔の怪談話などが現在も残っているという事実からも、それは容易に説明できるだろう。ところが時代を経るにしたがって、我々が「恐怖」を感じる対象は次第に移り変わってきているのではないか。

「恐怖」は次第に薄れていく感情である。聞いたことのある怪談話を他人から聞かされることほど興ざめなことはない。必死になって恐がらせようと話している他人の姿を見るのは忍びないものがある。同じ話を聞くたびに、恐怖をあまり感じなくなっていくのである。こう考えると、最初の恐い話ができあがってから数百年か、あるいは数千年もの長い年月が経っている現在、恐い話というものは出尽くしてしまっていてもおかしくないはずだ。

しかし現代も恐怖小説は確かに存在する。それどころか、数年前「リング」という作品の登場で「モダンホラー」ブームが起こったのである。現代では、どのような演出が「恐怖」の対象になるのか、人はどのような表現に「恐怖」を感じるのだろうか。現在書店に「モダンホラー」という分類がある。そこに並んでいる作品の中から、短編のものを選んで研究対象とした。

さらに、本研究で分析をおこなう作品中には、おぞましい表情の描写や、血だらけの死体の描写など、人間の恐怖心に直接的に訴えかける表現は使用されていない。作者が用意したサスペンスと、プロットによって「恐怖」が構成されているものである。

人間の恐怖心を煽るような表現なしに、作者はどのように「恐怖」を構成しているのだろうか。特に物語の構造に注目して「モダンホラー」における類似性を見出し、表現特性を明らかにしていきたい。

第一章
課題解明の方法
第一節  先行研究の整理
本研究は、プロットに注目して恐怖小説に用いられる特徴的な表現を探ることを目的としている。したがって、プロットについての定義と、その種類についての考察は必要不可欠のものとして、以下、先行研究の整理を行うことで取り上げる。

Ⅰ プロットについて
「プロット」(構成)は「主題」の展開過程のしくみである。小説などの文学表現においては、「主題」は、個別的、具体的な展開過程において形象化されるのが通常であるとされている。つまり、小説の基本的構成要素が、緊密に結びつけられて組みこまれ、小説の基本的な展開パターンをとって、効果的に展開されることで、主題があざやかに表現される。以下、土部氏の「プロットの立て方と種類」からの引用によって詳しく考察していきたい。

ⅰ)基本的な構成要素
前述の基本的な構成要素について本項で詳しく言及しておく。小説表現の基本的な構成要素として、(1)人物(性格)、(2)環境(背景)、(3)事件(行動)、の三つがとりたてられる。(1)だれが、(2)いつ、どこで、(3)どんなことをしたか、と単純化され、(1)どのような人物が、(2)どのような場合に、どのようなわけで、(3)どのように行動して、どのような事件が展開したか、というように関連する。予定する主題の展開に必要な三要素を、必要なだけ用意して、それらを緊密に関連させ、効果的に展開させることでプロットが形成される。

ⅱ)基本的な展開パターン
小説表現において効果的な「主題の展開過程」として、以下の三段ないし五段の基本的な展開パターンがとりあげられる。
┌─冒頭───前提───発端

│         ┌─発展
│    ┌─錯綜─┤
├─展開─┤    └─危機
│    │
│    └─頂点───クライマックス

└─終結───解決───大団円

書きはじめの「冒頭部」は展開部への導入部である。登場人物の性格が紹介されたり、人物が登場し、事件が展開することになる環境が描写されたりする。あるいは、これから発展する事件の「発端」がいきなり描写されることもある。そのような導入部によってなにか事件が起こりそうな予感や、事件がどうなるかという期待感が誘われるように工夫される。
「展開部」においては、前項の、(1)人物が、(2)環境で、交渉をもつことによって、(3)事件が起こり、発展していく。そして、そこに必然的に「危機」がおとずれて、事件が錯綜する。そうしてクライマックスに達する。危機は人物と環境とのぶつかりや対照的な人物の性格・行動のぶつかりによって際立たせられる場合が多い。
書きおわりの「終結部」は展開部をうけておさめる部分である。冒頭部でも、事件の発端からいきなり描写される場合があるのに対して、終結部でも、クライマックスが解決であり、「大団円」となっている場合がある。また未解決のまま書きとどめて、あとを読者の思量にまかせる場合もある。クライマックスで解決されない場合には、事態のなりゆきが見さだめられて、書きおさめられる。さらに、一見意外で必然的な後日談がつけくわえられて、書きおさめられる場合もある。(*1)
土部 弘 「プロットの種類と立て方」
(『文章上達法』平井昌夫 編 1974年 至文堂)所収pp.70-72
ⅲ)プロットの種類
前項の「基本的な展開パターン」は人物の性格や事件が必然的に発展し、頂点に達して飽和するという構成である。これは、読者の関心を誘い感動を呼ぶのに最適なパターンとして定着してきている。しかし、小説表現は創作表現である。題材・主題の性質や規模に応じ、いろいろな展開パターンが考案されてきている。小説の構成は一様ではない。土部氏が、詳しく分類を行っているので以下、「プロットの立て方と種類」から引用させていただく。

主な構成要素の展開のさせかたに即した構成

主として、「事件」―― 変動する人物や事物の「動態」や「静態」の展開のさせかたに即した構成
(1) 漸層型構成
「基本的な展開パターン」がこれにあたる。次第に事件を発展させていって、頂点で飽和させるような、緊張度を漸増させる構成である。
(2)漸降型構成
「漸層型」に対するパターンである。いきなり重大な事態を提示して、異常に緊張させ、次第に緊張が緩むように事態をほぐしていく、緊張度を漸減させる構成である。
(3)急転型構成
事件がそのように発展していけば当然そのように帰結することになるなりゆきを、思わぬ方向へ急転させる構成である。自然ななりゆきが急転させられることによって、急転後の事態が際立つ。
(4)回帰型構成
「いま・ここ」から「過去・よそ」へと及び、さらに「いま・ここ」へと戻ってくるような構成である。「いま・ここ」の事態がもとづいている「過去・よそ」の事情を明らかにしたり、「過去・よそ」の目で「いま・ここ」を見なおしたりする。
主として、「人物」の推移する「心情」や展開する「談話」の、展開のさせかたに即した構成
(5)情動型構成
事態の変動につれて心情が推移するさまを叙述するのであるよりは、心情が推移する起伏を基軸にして展開させる構成である。
(6)談話型構成
登場人物の対話、会話の描写は小説において重要な役割をはたす。展開する談話の描写によって人物(性格)だけでなく、環境(背景)や事件(行動)も表現される。
主として、展望され変容する「情景」や推移する「心象風景」の、展開のさせかたに即した構成
(7)叙景型構成
環境がたんに背景である限り、叙景によって事態が進展することにはならない。しかし、事態が展開するべくして展開するように、必然的な要因として適切に組みこまれることになる。

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作者: 中国论文网

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