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物語的文章における説明する文の表現的特徴

物語的文章における説明する文の表現的特徴 ――『月の影 影の海』を通して 目次 序 章 研究概要 第1節 研究動機 第2節 研究目的 第3節 研究対象の性格 第1項『月の影 影の海…

物語的文章における説明する文の表現的特徴
――『月の影 影の海』を通して
目次
序 章 研究概要

第1節 研究動機
第2節 研究目的
第3節 研究対象の性格
第1項『月の影 影の海』について
第2項『十二国記』について

第1章 小説の中の説明的表現

第1節 先行研究
第2節 小説の中の説明という機能
第3節 説明的表現の目的

第2章 『月の影 影の海』の分析

第1節 分析方法
第2節 分析結果  →分析結果(Excel・約290KBあります)

第3章 考察

第1節 説明的表現について
第2節 分析結果
第1項 視点
第2項 表現

第4章 結論と課題

第1節 結論
第2節 今後の課題

序章  研究概要

第1節 研究動機
物語的文章の中にも、説明している部分はある。状況を直接的に説明する場合もあるし、登場人物の心理を使って間接的に説明している場合もある。これらは論理的であるべきものである。一つの物語的文章の中でどのようにして説明されているのか。それはどのように多様なのかと考えた。
ティーンズ向けの小説として当初、発行された『月の影 影の海』は、講談社文庫で表紙や挿絵を変えて発行されている。これは、ティーンズ向けの小説を買いにくいという大人の読者の要請があったということを示している。ティーンズ向けのものも発売されつづけており、幅広い年代の読者を得ているといえる。
このように幅広い読者を得た小説のひとつである『月の影 影の海』は、どのような表現的特徴を持っているのか。特に異世界を描いている内容の中で異世界をどのように説明しているのかに重点をおいて、研究したい。

第2節 研究目的
物語的文章の中でどのように説明をされているのか。特に『月の影 影の海』は、登場人物や世界観をどのように説明しているのか、青少年から大人まで受け入れられる説明的表現の特徴を明らかにする。
第3節 研究対象の性格
第1項 『月の影 影の海』について
《あらすじ》
中嶋陽子は優等生をふるまい平凡な毎日を送っていた。しかし、異形の獣たちが近づいてくる夢に悩まされてもいた。そんなとき、突然学校でケイキと名乗る金髪の青年に出会う。彼は下僕らしい獣たちを使い、何の説明もせぬまま剣を渡し陽子を海に映った月影の奥へと連れ去る。そこは、全く陽子の知らない世界だった。
ケイキの下僕たちともはぐれてしまった陽子は異世界の人と出会い、里の牢へと連れて行かれる。海からきた異世界の者を海客と呼び、場合によっては死刑になることを知る。だが、護送される途中、妖魔と呼ばれる獣が馬車を襲い、陽子は逃げ出した。
学校の制服では海客だとわかってしまうので、着物を盗みにある集落の家に入ったところ、達姐という女の家で、彼女は陽子に仕事を紹介してくれると言う。その言葉を信じ、共に街へ向かったが達姐は陽子を女郎宿に売ろうとしていた。それを聞いた陽子は逃げ出す。
野営を続けながら街道を進み、ある宿で海客である老人と出会う。だがその老人は陽子の荷物を盗んで消えた。陽子はもう人を信じることが出来なくなり街には行かなくなる。外で妖魔に襲われ、飢えで身体が動かなくなってしまった。金色の髪の女に右手を剣で貫かれるが、ケイキに渡された剣に付いていた珠が傷を癒した。だが、動くことはできない。
全てをあきらめた陽子の前に、大きなネズミが現れる。陽子を救った彼は楽俊といい、海客が普通に暮らせるという雁国に共に向かうことになる。だが陽子はやはり楽俊を信じることが出来ない。たくさんの妖魔に襲われ陽子は立ち向かうが、楽俊と離れてしまう。楽俊を見捨てた形になった陽子はその苦しさでようやく人を信じることを思い出す。
しかし、楽俊は見つからない。とりあえず帰りたいとの思いから陽子は雁国に向かうことにする。警戒の厳しい中何とか巧国を脱し、雁国の港にたどり着くとそこに楽俊の姿があった。彼は陽子が先に行ったのではないかと思い、ここへ来ていたのだ。共に雁国の役所へ行くと、海客への扱いが巧国と全く違うことを知る。また、雁国に住む海客に出会い、陽子は自分が普通の海客とも違うことを知るのだった。
話の途中、タイホという言葉を楽俊から聞いたとき、その言葉を陽子が聞いたことがあるのを思い出す。ケイキがそう呼ばれていたのだ。楽俊はそれを聞いて陽子が何者かをわかり、それを陽子に語った。ケイキは麒麟であり名が景麒(尊称が景台輔)である。彼が陽子に額づいたということは陽子は雁国と巧国の間にある慶国の王(景王)だと言うのだ。楽俊は慌てて雁国の王(延王)に書状をしたため、役所に出す。そうして雁国の首都関弓に向かう途中、雁国で初めて妖魔に襲われた。そこで助けてくれた男は延王だった。彼もまた陽子の使う剣から陽子が景王だといい、王宮に連れられる。そこで陽子は初めてこの世界での王の仕組みや、偽りの王(偽王)が立っている慶国の現状を聞かされるのだった。
陽子は王になるかどうかを考え始めた。親切にしてくれた楽俊を殺そうとさえ考えた自分が王にふさわしいか、また元の世界にやり直すために戻りたいとも思う陽子は迷う。そして今まで狙われていた理由が、巧国の王(塙王)の愚かとも思える考えによるとも知る。なんにしろ景麒が偽王に捕まっているというので、彼を取り戻すため雁国の軍の先頭に陽子は立つ。そうして景麒に再び出会った陽子は王になることを決意するのだった。
『月の影 影の海』は陽子の成長物語という一面がある。陽子は人との付き合いに臆病であり、揉め事が無ければいいという生き方を親に対しても同級生に対してもしてきた。その表れが優等生という扱いであった。しかしながら異世界に放りこまれ妖魔たちに命を狙われ、飢えにさらされる陽子は、その逆境によって自ら生きることを選ぶ。また、異世界で裏切りに出会い、人を信じられなくなった陽子が楽俊という存在によって信じる心を取り戻す。これは陽子の心が成長していく様子を描いている。
また、貴種流離譚という一面も見える。貴種流離譚は高貴な生まれの人物が居場所を失い、流浪の旅に出、成長して帰るという物語のことである。陽子の場合は景麒に「許す」と言った時点で王となり、自分が王である(高貴である)という自覚は無いまま流浪している。これは『みにくいアヒルの子』に似た貴種流離譚である。
また、陽子が王であるために起こる様々な謎(異世界の言葉が翻訳されて聞こえる・傷の治りが非常に早い・一人を狙うはずのない妖魔が陽子の身を狙ってくるなど)があり、その謎解きをするミステリーの一面も『月の影 影の海』は持っている。
『月の影 影の海』はこのように様々な物語の形態を内包している。

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作者: 中国论文网

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