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キャンパスメディアに見るコミュニティメディアの可能性

本研究は自発的な学生達等がIT(情報通信技術)やそれに伴うサービスを活用して効率 的に情報の受発信を行なうことで、大学キャンパスにおける情報流通を担いつつある主体 をキャンパスコミ…

本研究は自発的な学生達等がIT(情報通信技術)やそれに伴うサービスを活用して効率
的に情報の受発信を行なうことで、大学キャンパスにおける情報流通を担いつつある主体
をキャンパスコミュニティメディアと総称し、その調査、分析を行なうものである。
目的は大きく分けて二つある。近年、増加傾向にあるキャンパスコミュニティメディア
の動向、現状を明らかにすること、その上で活動内容の調査・分析、ケーススタディを行
ない、更なる発展、充実や問題点克服のための施策を立案すること、である。
調査、分析の結果、休止、廃止したものも含めると52 大学に74 サイトが存在し、これ
らは特に1999 年頃から増加傾向にある新しい主体であることがわかった。彼らはそれぞれ

が基盤とする大学キャンパスの情報環境に応じて、それを補完するように柔軟な形態を取
りながら、“オフラインでの人間関係を超えたコミュニケーションの場の提供”や、“キャ
ンパスや生活に密着した身近な情報の迅速な提供”等を行ない、キャンパスの活性化や学
生生活の支援を図っていた。また、2002 年10 月の全国大学コミュニティサイト『unist』
開設に代表される横の連携や協力を行なうなど、様々な新しい試みがあることもわかった。
一方で、自発的な情報発信に不可欠な意欲やスキルを持つ人材の確保といった継続性の
問題、情報の信頼性や責任の所在といった問題や課題も抱え、実際に閉鎖や休止に至って
いるサイトも尐なくなかった。しかし、それらを克服する試みも多く見受けられた。
最後に大学キャンパスの特殊性と一般性を鑑みながら、得られた成果をもとに、コミュ
ニティメディア全般が持つ可能性について言及する。情報の受発信に伴う参入障壁を乗り
越えて、活動を展開するキャンパスコミュニティメディアの潮流は紙や電波を媒体とする
従来の情報メディアでは存在し得なかった、存在したとしても活動を制限されていたよう
な規模、種類のコミュニティにも情報流通を担う主体が形成され、大きな役割を担ってい
く可能性を強く示唆しているものと考えるためである。
本論文が今後のキャンパスコミュニティメディアやコミュニティメディアの成立、発展
におけるドライビングフォースとして寄与すればこの上ない幸いである。
キーワード

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Abstract of Master’s Thesis Academic Year 2002
The Possibility of Community Media Observed in Campus Media
This research is an analysis and an investigation on spontaneous actions of students using Information
Technology or any services which deal with Information Technology to transmit information efficiently
around the campus of universities, which I name campus community media.
There are two purposes for this research. The first purpose is to clarify the movements and the present
situation of campus community media, which is said to be increasing in many universities recently. The
second purpose is to perform investigation and analysis on the contents of activities, and to draw a
measurement for further development, fullness, or problems to solve.
From the result of the research, fifty-two universities with seventy-five sites exist, including ones which are
either stopped or abolished. The results tell that these activities have developed and have increased its
numbers since year 1999 and that they are a whole new type of body. Taking a flexible form so that each may
adapt and suit their environment of the campus, they perform “offering of a place beyond the human
relations in off-line communication”, or “quick offering of familiar information dealing with campus life”, etc.,
and aim to activate the campus, and support individual student life. Moreover, a whole new innovation is
seen, and various new trials to operate cooperation and information sharing between different students of
different universities, which are represented by examples such as the national university community site
“unist” established in October, 2002.
On the other hand, there were not few sites which also held problems of continuity, and informational
reliability. The problem of the whereabouts of responsibility and subject of reservation of skillful people with
volition and skill indispensable to spontaneous information dispatch, and have actually resulted in closing or
pausing. However, many efforts to conquer them were also able to be seen.
Lastly, a reference is made on the possibilities of community media in whole, while keeping in mind about
the peculiarity and the generality of the university campus based on the obtained result. This is to present the
strong possibility of campus media, which enabled to overcome the barrier of entry accompanying
informational reception and transmission. And the current situation of the campus community media is
suggesting that it had bear the big role of developing an main body of an activity of differential community in
types and scales, which would not exist or if exist, its performance was extremely restricted along with the
conventional information media, such as paper or through an electric wave. Finally, it would be delightful if
this paper contributes as a driving force in formatting a future campus community media or a community
media, and their development.
Keywords
Community Media Campus Media Community University IT practical use
Keio University Graduate School of Media and Governance
Keita Nishimura
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本研究は学生達が中心となり自発的にIT(情報通信技術)を活用して情報の収集、編集、
発信等を行ない、大学キャンパスにおける情報流通を担う主体をキャンパスコミュニティ
メディアと総称し、その調査、分析を行なうものである。
目的は大きく分けて二つある。近年、増加傾向にあるキャンパスコミュニティメディア
の動向、現状を明らかにすること、その上で活動内容の調査・分析、ケーススタディを行
ない、更なる発展、充実や問題点克服のための施策を立案すること、である。
これらは大学キャンパス以外のコミュニティをベースとしたメディアの成立、発展にも
寄与するという考えのもと、最後にコミュニティメディアの可能性についても言及する。
なお、本研究は2002 年度森泰吉郎記念研究振興基金研究助成金を受けた「キャンパスコ
ミュニティメディアによる情報流通活性化 」、2001 年度SFC オープンリサーチフォーラム
出展の「地方新聞社の未来形」、「SFC CLIP の経緯と展望」の成果も取り入れて進めてい
く。
2002 年10 月1 日、全国大学コミュニティサイト『unist』のWEB サイトが開設された。
unist とはキャンパスコミュニティに関する情報提供を行なうサイト(ポータルサイト、コ
ミュニティサイト等と自称)を運営する21 大学24 団体(開始時点では20 大学23 団体)
が参加、関西学生交流プロジェクト、UNN 関西学生報道連盟 、放送テレビ研究会という3
つの連盟が協力して運営するキャンパスメディアのネットワークである。
こうした大学キャンパスをベースに学生らが自発的にWEB サイトやE-mail、携帯電話
等を活用して情報を収集、編集し、発信するサイトが1999 年以降、増加傾向にある。各サ
イトの相互リンクや検索エンジンを利用した調査を行なった結果、何らかの理由で閉鎖、
休止しているものを含め、52 大学74 サイトが存在したことがわかった。
こうした動向を受け、本研究ではまず、キャンパスメディアの現状、動向を明らかにす
る。調査は前述した52 大学74 サイトに加え、こうした動きが起こる以前から紙媒体の発
行主体として大学キャンパスの情報流通を担ってきた大学新聞(66 大学84 新聞)のサイト、
必要に応じて大学の当局や企業等が運営するサイトについても行なった。(第二章)
そして“こうしたサイトはなぜ存在し、増加しているのか”、“キャンパスにおいてこう
したサイトはどのような役割を担い、担っていこうとしているのか”等を明らかにするた
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め、unist 参加団体のサイトに関する調査等をもとにその特徴について記述する。(第三章)
これにより得られた特徴や分析をもとにSFC CLIP ( Communication and Life
Information Provider)を事例としたケーススタディを行なう。SFC CLIP は2001 年4 月
に開始された慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスを基盤に活動するプロジェクトで筆者も立
ち上げ時点から関与している。その経緯や今後の展開を通してキャンパスコミュニティメ
ディアの長所や課題、可能性について論じていく。(第四章)
最後にここまでの成果をもとに、大学キャンパスの特殊性と一般性を鑑みながら、大学
キャンパス以外のコミュニティをベースとしたコミュニティメディア全般が持つ可能性に
ついて言及する。(第五章)
私は学部、大学院を通してIT が社会や我々の生活をどの様に変化させていくかについて
関心を寄せ、研究を行なってきた。地方新聞社の未来モデルの立案や身近な情報流通の実
験の場としてのSFC CLIP の活動をする中で、様々なコミュニティに密着して存在し、情
報流通を担う主体、コミュニティメディアの可能性に着目したことが本研究の根底にある。
情報社会を迎えつつある現在、世の中には膨大な量の情報が錯綜している。一つの身体、
一日24 時間という全ての人間に共通する制約条件がある限り、個人がこの中から本当に自
分に有用な情報を探し出し、活用していくのは容易なことではない。新聞やテレビといっ
た従来の情報メディアは十人十色の情報ニーズの中から最大公約数の情報を選別し、提供
してきた。そのため、利害関係者が多いとはいえないコミュニティに関する情報にはニー
ズ、シーズが存在していたとしても、従来型のメディアでは採算や技術といった制約から
十分な取り扱いが成されているとは言えない状態が続いていた。
だがIT の驚異的な発展・普及は情報の受発信に要する経済的・時間的コストや情報量、
情報形態といった障壁を急激に取り払いつつある。小規模なコミュニティ向けのニュース、
情報であっても、低コストかつ頻繁に受発信可能な環境が整いつつある。これにより紙や
電波を媒体とする従来の情報メディアでは存在し得なかった、存在したとしても活動を制
限されていたような規模、種類のコミュニティにも情報流通を担う主体が形成され、大き
な役割を担う可能性が高まってきたのである。グローバリゼーションが進む一方で、学校
や地域、趣味のサークルといったコミュニティは、生活の場として、行動、活動を起こす
身近な場として、重要性を増しつつある。こうしたコミュニティに密着した情報メディア
は錯綜する情報の中から有用な情報を獲得、共有、活用するための場、という新たな役割
をコミュニティに持たせていくと考える。
本研究はこうしたコミュニティメディアの中でもドラスティックな変化、発展を遂げつ
つあるキャンパスコミュニティメディアというレンズを通してコミュニティメディア全般
の可能性にまで言及しようとするものである。
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第二章ではキャンパスメディア全般の現状、動向を概観する。本研究における調査対象
の主軸となる、各大学キャンパスを基盤に自発的な学生らを中心に運営されるキャンパス
コミュニティメディアの他にも大学新聞や大学当局の情報発信、企業主導のサイトについ
て現状をまとめた。
本調査によって52 の大学に74 主体のキャンパスコミュニティメディアが存在している
ことが明らかになった。これらは既存の大学新聞(66 大学84 新聞を調査)や大学当局によ
る情報提供サイト、企業の手掛ける大学生全般を対象としたサイトとは異なる新しい主体
であることもわかった。
unist(ユニスト)は全国大学コミュニティサイトを標榜する団体で、2001 年10 月に構
想され、2002 年4 月に設立、2002 年10 月1 日にWEB サイト(http://www.unist.jp)を
グランドオープンさせている。unist とは「University」の「uni」に、人という意味を表
す「-ist」を加えた造語である。運営は事務局の専属スタッフに加えて、キャンパスコミュ
ニティをベースにした情報提供サイトを運営する21 大学24 団体(開始当初は20 大学23
団体)が参加、関西学生交流プロジェクト、UNN 関西学生報道連盟 、放送テレビ研究会
という3 つの団体が協力して行なわれている。
「無料・非営利・独立不羈」を活動理念とし、 “大学生の無限の可能性の開拓”“大学
生の社会活動への支援”“大学生に対するネット利用の啓蒙促進”“大学と高校・社会との
連携”を活動目的としている。
開設時の紹介文(12 月にはリニューアルがなされ、現在は閲覧不可)には以下のように
ポータルサイトからコミュニティサイトへ発展していくというヴィジョンが掲げられてい
る。
unist の性格には二つのステージがあります。 一つは全国に点在するポータルサイトが
“個々に発信している情報”が集まる港としてのunist ファーストステージです。
ちなみにunist におけるポータルサイトの定義は以下の通りとします。 ニュース・講
義情報・イベントに講演会。ストリートパフォーマンス、キャリアプランの提案から資格
試験まで。生活に必要な幅広い情報が集まってくる一大流通港のような非営利ウェブサイ
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トをポータルサイトと呼びます。 立派な作りの入口、あるいは多少抽象的に「出発点」
といった意味で使われるportal という語。したがってポータルサイトは「(公共的な)玄
関口サイト」といった意味になります。
大学情報だけでなく、自ら制作した音楽や記事、映像活動などを日々発信している学生
ポータルサイト。そして、それら学生の活動を支える「インターネット」というツール。
第一段階として、unist は全国に点在する発電所の交差点となるportal of the portals
(ポータルのポータルサイト)を目指します。
二つ目、そして私たちunist の目指す新しいステージは”ポータルサイト”を越えた”
コミュニティサイト”という概念とその提唱です。ポータルというのは検索能力を備えた
巨大な玄関口であり、情報の流通するweb 上の港。Yahoo!の例をあげるまでもなく、ポー
タルという概念は一般化し様々な形で利用されています。
利用者の便を念頭に、ポータルサイトが備えるそれらの機能をunist はその前提としま
すが、それだけではyahoo!がかつて生み出したポータルサイトという仕組みを越えること
は出来ません。
例えて言うならば「流通港から臨海都市へ」
私たちは既存のポータルサイト概念を発展的に解消した「情報と共に生活できる場」と
してのコミュニティサイト概念を提唱するものです。
日々更新される豊富なコンテンツ群。果ては受験情報やキャリア/ライフプランの提唱
まで。unist はあなたが毎日訪れるマーケットであり、かつ馴染みの仲間に会える居心地
のいい喫茶店にもなります。情報リテラシーの向上とインフラストラクチャーの整備によ
り、生活する場としてのコミュニティー概念は決して夢物語ではなくなりました。
私たちの提唱する「コミュニティサイト」概念が日本の、世界の共通概念となることを当
プロジェクトは目指します。
現在のサイトはニュース(大学総合、大学ローカル)、掲示板、ポータル通信(各サイト

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作者: 中国论文网

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