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笑いを生み出す文章の表現特性

笑いを生み出す文章の表現特性 ―『日本の笑話』を資料に― 目次 序章 課題設定の理由 第一章 課題解明の方法 第一節 先行研究について 第二節 研究対象の性質 第一項 笑話について…

笑いを生み出す文章の表現特性
―『日本の笑話』を資料に―
目次
序章 課題設定の理由
第一章 課題解明の方法
第一節 先行研究について
第二節 研究対象の性質
第一項 笑話について
第二項 『日本の笑話』での分類について
第二章 『日本の笑話』の作品分析
第一節 分析方法
第二節 笑いを起こす要素の分類
第一項 笑いを起こす人物の属性
第二項 笑いを起こす行動
第三項 笑いを起こす状況
第四項 笑いを起こす構成
第三章 笑いを生み出す文章の表現特性
第一節 笑話の分類
第二節 分析結果
第一項 「否定的な評価を受ける笑いを起こす人物」との組み合わせ
第二項 「肯定的な評価を受ける笑いを起こす人物」との組み合わせ
終章 まとめと今後の課題
第一節 まとめ
第二節 今後の課題
テキスト及び参考文献一覧

序章 課題設定の理由
見ている者聴いている者を笑わせる文芸は、昔から多く存在する。南北朝時代から室町時代に成立したといわれる狂言は、当時の日常語を使った喜劇であり、笑いの芸術であった。現代でも落語や漫才、コメディーなど、新聞のテレビ欄ではバラエティー番組がゴールデンタイムを占め、人々は笑いを求めリモコンを手に取る。

文章表現からも、様々な笑いを得ることができる。江戸時代に書かれた十返舎一九の滑稽本『東海道中膝栗毛』は、多くの庶民に読まれたという。この中にある小咄には、現在の落語で用いられているものもある。子どもの頃、吉四六さんや一休さんのとんち話や昔話を読んではクスクスと笑っていた記憶が残っている。これも落語のもととなっていて、笑いを生み出す文芸のひとつである。

では、これらの笑いを引き起こす文章の中にあるどのような表現に対して、読者は笑いをおぼえるのであろうか。また、読者を笑わすために、どのような仕掛けが隠されているのだろうか。このような興味を抱き、笑いを生み出す文章の表現に目を向けたいと考えた。

笑いには多くの種類がある。えみ、ほほえみ、微笑、せせら笑い、冷笑、空笑い、薄笑い、苦笑い、苦笑、微苦笑、泣き笑い、大笑い、高笑い、爆笑、一笑、失笑、盗み笑い、忍び笑い、物笑い、抱腹絶倒など、挙げればきりがないほど様々な笑いが存在する。ほほえみ、大笑い、爆笑には量的な差がある。苦笑、泣き笑いには質的な差があり、それぞれ異なる。しかし、本研究では文章表現によって人がどのように笑うかではなく、人が何を笑うかを、笑いを呼び起こす原因について注目する。

本研究の目的は、どのような表現によって読む人は笑うのか、また、それらの作品を比較することで、笑いを生む文章の表現特性を明らかにしていくことである。この課題解明のために、民話における笑話(笑い話)を研究対象とした。

笑話(笑い話)について、米屋陽一氏は、

笑わせることをおもな目的として語られる一連の昔話を笑い話とよんでいます。笑い話は、こまかな情景描写や人物の行動をくわしく語るのではなく、話をとんとんと進め、短くまとめて語られています。
多くの笑い話は、生活の中での身近なできごとが中心になっているようです。ですから、笑い話の多く、子どもから大人まで、はば広くしたしまれています。

日本民話の会『ガイドブック日本の民話』 講談社 1983年 p.23より引用
と述べている。

笑話(笑い話)は、笑わせることが目的の話であること、話が短くまとめられていることから、笑いを生み出す要素が凝縮されているといえる。そこで、本研究では笑話(笑い話)を用いて、笑いを生み出す文章の表現特性を解明していきたい。

第一章 課題解明の方法
第一節 先行研究について
織田正吉氏は『笑いとユーモア』の中で、「おかしさというのは笑いを呼び起こす原因であり、笑いはそれに対する反応」と、おかしさを定義している。そして、笑いの要因であるおかしさの構造を、「笑いは、笑いを起す人物と、笑いを起す言動・状況という二つの要因によっておこります。二つは入りまじっている場合がほとんどですが、別個に独立していることもあります。」と、笑いを起こす要因を人物と言動・状況に分けてまとめている。

Ⅰ 笑いを起こす人物
織田氏は、笑いを起こす人物とは、何らかの意味で正常、平均的でなく、欠陥や制約を持つ人と定義する。この笑いを起こす人物(笑われる人物)の欠陥や制約を
(1)知能的な欠陥
(2)性格的、道徳的欠陥
(3)言動の過失
(4)職業、社会的地位の制約
(5)肉体的欠陥
の五つに分類する。以下、織田氏の分類とその説明を引用により示す。

(1)知能的な欠陥を持つ人物
子供、おろか者、酔っぱらいなどがこれにあたります。子供は社会的な常識にとぼしく、思考が未熟であるため、物ごとをとりちがえたり、大人を困らせたり、表現が上手にできなかったりするので、笑いの世界の主役としてしばしば登場します。おろか者は、東京落語に出てくる与太郎や狂言の聟、大名などがそうです。普通の社会常識や知能に欠けた面があるためいろいろな失敗をします。民話や狂言に出てくる聟はとくに極端なおろか者に設定されています。
酔っぱらいは、ふだんは正常な人間なのですが、酒によって、理性や体の正常なはたらきを失っているため、言動に失敗をおかします。おろか者がいわば慢性のおろか者であるのに対して、こちらは一時的な急性のおろか者といえるでしょう。
(2)性格的、道徳的欠陥を持つ人物
外見は正常であっても、性格的、道徳的にマイナスの面を持つ人物が笑いを起こします。
うかつ、けち、欲ばり、あわて者、物忘れ、放心、おしゃべり、臆病、好色、いたずら者、なまけ者、不精、あさはか、うぬぼれ、頑固、自慢、強情、知ったかぶり、悠長、短気、嘘つき、厚顔、恥知らず、悪がしこさ、盗癖、身勝手、卑怯、縁起かつぎ、性的倒錯、無作法、無教養、奇癖、その他欠陥となる性癖をさらけ出す人物です。よい性格でも、ていねいすぎるとか正直すぎるなど過度になった場合もこれに入ります。
(3)言動の過失をおかす人物
知能、性格にも欠陥のない正常な人物なので

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作者: 中国论文网

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