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「は」と「が」

目次 Ⅰ. はじめに Ⅱ.「が」の用法 Ⅲ.「が」の操作子機能 Ⅳ.「は」の用法 Ⅴ.「は」の操作子機能 Ⅵ.「は」と「が」の対照表 Ⅶ.英語前置詞に対応する「は」と「が」 Ⅷ.結…

目次
Ⅰ. はじめに
Ⅱ.「が」の用法
Ⅲ.「が」の操作子機能
Ⅳ.「は」の用法
Ⅴ.「は」の操作子機能
Ⅵ.「は」と「が」の対照表
Ⅶ.英語前置詞に対応する「は」と「が」
Ⅷ.結論
Ⅸ.参考文献

Ⅰ.はじめに
「桜の花が咲いている」「桜の花は咲いている」の例に見られるように、日本語の代表的な助詞である「は」と「が」は、表す意味がちがう。だが、実際どのように違うのかを説明しようとするとなかなか難しいものである。また、日本語を第二外国語として学ぶものにとっても、「は」と「が」の区別は難しいようである。例えば、雑誌『言語』1984年8月号の「日本語学習者の声」に寄稿した留学生の記事のうち、10人中4人が「は」と「が」の習得の難しさを指摘している。
そこで、私は日本人として、二つの助詞を研究し、分析してみようと思った。
また、英語前置詞と対応する日本語助詞「は」、「が」の表現を見つけることにより、それらがどのように対応しているかを見ることにした。
Ⅱ.「が」の用法
まず初めに、格助詞「が」の用法をまとめてみた。

主語を表す「が」
(1) 桜の花が咲いている。(類語研究会編 1991:1118)
(2) カブトムシが飛んでいる。

排他を表す「が」
(3) 私が毎朝掃除をしている。(類語研究会編 1991:1118)

対象を表す「が」(強調の「が」)
(4) 私は国語が好きです。(小鹿良太1993:61)

新しい話題を提示する
(5) 昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。(森田良行1995:19)
1 主語を表す「が」

類語研究会編の『似た言葉使い分け辞典』には、「「が」は、主に名詞につき、その名詞が(述語の表す)動作・作用・存在・状態などの主体であることを表す」とある(類語研究会編1991:1118)。例文(1)「桜の花が咲いている」という状態を表し、(2)ではカブトムシの動作を表している。

2 排他を表す「が」(強調の「が」)

述語が習慣的動作や、継続的状態を表すような場合には、「が」は他を排除するような意味をする(類語研究会編1991:1118)(森田良行1995:37~40)。例文(3)をみてみよう。例えば誰かが、「毎朝教室を掃除してくれている人はだれですか」と聞いたとしよう。それに対する答えが、例文(3)の「私が毎朝掃除をしています。」ということになる。「他の誰でもない私が」という意味で、排他的表現であり、強調的表現といえる。これは、「私は毎朝掃除をしています。」のなかの区別を表す「は」と区別される。(区別の「は」については後で述べる。)

3 対象を表す「が」(小鹿良太1993:61)

これは、排他の「が」とほとんど区別がつかない分類である。例文(4)の「私は国語が好きです」を見てみよう。「あなたの好きな教科はなんですか」という問いかけに対し、「国語が好きです」と答えたとしよう。この場合、二通りの解釈の仕方がある。まず、「他の教科は好きか嫌いかわからないが、国語が好きです。」という国語を対象として表現した場合。次に、「国語以外の教科は嫌いです。」という排他的表現。どちらかといえば、前者のほうがより一般的な表現であると思われるので、この「が」は排他的表現というよりはむしろ対象を表す「が」と捉えたほうがいいだろう。このような解釈の違いがあるので、排他的表現と対象表現とを区別した。

4 新しい題目を提示する「が」

「~がどうする」「~がどんなだ」のような表現は新しいことに気づき、新たに起こることを表現する文に使われ、「題目提示」をするのに便利な表現である(森田良行1995:19)。例文(5)を見てみよう。これは物語の冒頭で、「おじいさんとおばあさんがいました」という題目を提供している。このあとの文はこの題目を踏まえた「は」の文になっていく。例えば「昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました」「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に・・・」といったようになる。
このように、「が」主語は、文章の冒頭が、あるいは一時、文脈を中断して、何か別の題目に移るような状況に好んで用いられる。

この四つが、格助詞「が」の用法であるが、一つの文に一つの用法だけが当てはまるのではなく、1と3、1と4のように二つの用法が当てはまる文もある。例文(5)で、「おじいさんとおばあさんがいました」は、主語の存在を表していると同時に新しい話題を提供している。

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Ⅲ.「が」の操作子機能
さて、格助詞の「が」を一つの操作子機能として表す場合、「xが」は〈xを現象としてとらえよ〉としたい。類語研究会編の『似た言葉使い分け辞典』には、『「が」は個別的な出来事や現象を描写する文において用いられる』とある(類語研究会編1991:1119)。現象文とは目に映り心に響くありのままを一つの事態として言葉に乗せる方式である。(森田良行1995:17)
それでは、例文をひとつずつ見ていくことにしよう。
例文(1)「 桜の花が咲いている」と例文(2)「 カブトムシが飛んでいる」を見てみると、確かに、「桜の花が咲く」「カブトムシが飛ぶ」というxの現象を表している。また、例文(3)「 私が毎朝掃除をしている」(4)「 私は国語が好きです」(5) 「昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました」も同様に、それぞれ、掃除をするという現象、国語が好きという現象、いるという現象を表している。
以上格助詞「が」にひとつの定義を与えるとしたら、〈xを現象としてとらえよ〉となるだろう。

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Ⅳ.「は」の用法
次に係助詞「は」の用法をまとめてみた。

主題を表す
(6) 桜の花はきれいである。

他の事態との区別を表す
(7) 私は行きます。(伊藤武彦ほか1993:21)

条件を提示する
(8) 子供がいては何にもできない。(日本文法大辞典:668)
1 主題を表す「は」

『日本文法大辞典』によると「は」は、「一般には、「提題の助詞」「題目の助辞」などの用語で呼ばれ、主格の「が」とその用法が区別される。「は」は主題を提示し、陳述を導き、文末の述語に対応する」とある。「ただし、主題として取り立てられるのは主語だけとは限らず、さまざまな事柄がその対象となる」(日本文法大辞典:668)。
例文(8)では、桜の花を主題として取り上げている。(「桜の花がきれいである」との区別は後で取り上げる)例文(8)も同様に主題を取り上げているが、これは「子供がいる」の連用形が「は」についたもので、主語とはちがうのである。

2 他の事態との区別を表す

「は」は他の事態との区別や対比を表す(日本文法大辞典:668)。また、黒田(1965)は「「は」には、「他についてではなく、これについて断定する」という機能があるといっている(井上和子1989:159)。「は」が主題を表すか対比を表すかは文脈によって決定されることが多い(類語研究会編1991:1119)。例文(7)では「他の人はどうかしらないが、私は行く」という意味で、私と他人を区別した表現である。例えば、「私が助けに行きます」という文では、「私が助けに行くのであって、他の人は行かない」という他を排除した表現となる。先に触れたように「私は毎朝掃除をしています」という表現は「他人は知らないが、私は掃除をしている」という意味で、他人と区別した表現となる。
また、「姉は二十歳で、私は十七です。」というように、「xは~、yは~」のような文型をとると対比の表現として明確になる(類語研究会編1991:1119)。

3 条件を表す「は」

「は」は条件を表す副助詞である。(8)以外の例をあげると、「すぐにでかけなくてはならない(日本文法大辞典:668)」、「子供が病気ではお困りでしょう」などがある。また、条件を表すものには強調の意味になるものもある。例文(8)を「子供がいると何もできない」とも言うことができるが、「子供がいては何もできない」という表現のほうが、本当に何もできないという情景が伝わってくる。

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Ⅴ.「は」の操作子機能
「は」は主題を表す助詞ということだが、主題について、類語研究会編の『似た言葉使い分け辞典』には次のようなことが載っている。「主題とは、ある事柄に対して話し手が何かしらの判断を下すときに、その判断の対象となる事柄をさす。」
ということは、副助詞「は」は判断を下す文(判断文)で用いられるということになる。よって、「xは」の操作子機能は、〈xはどうであるか判断せよ〉ということになる。
それぞれ例文を見ていこう。(6)「桜の花はきれいである」は桜の花がどうであるかを発話者が主観的に判断した表現である。これに対し、「桜の花がきれいである」は、桜の花がきれいという現象を表している。さらに区別するために、「桜の花はきれいである」はどのような状況でも言うことができる。例えば桜を目の前にしていなくても、自分の主観的な判断として、どこでもこの表現を発話することができる。しかし、「桜の花がきれいである」は桜を目の前にしていなければ発話することのできない表現であり、その意味で、現象を表したものといえる。
例文(7)は「私は行きます」という私の判断を表している点で、判断文といえる。例文(8)も「子供がいる」という事に対して「仕事ができない」という判断をくだした表現である。
以上、副助詞の「は」の操作子機能は〈xはどうであるか判断せよ〉になる。

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Ⅵ.「は」と「が」の対照表
最後に、「は」と「が」の対照表をみてみよう。

が は
品詞 格助詞 副助詞
意味 主語を表す

排他を表す

対象を表す(強調の「が」

新しい話題を提示する
主題を表す

他の事態との区別を表す

条件を提示する

操作子機能 xを現象としてとらえよ xはどうであるか判断せよ

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作者: 中国论文网

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